海外FXと国内FXの比較
国内FX業者を利用しても海外FX業者を利用してもやっている事は同じです。
ではなぜわざわざ海外FX業者を利用する人がいるのでしょうか?日本人なんだし日本の業者を使えばいいのでは?普通であればそう思うでしょう。
国内・海外業者のサービスの違いにその答えがあります。比較するために表を作成しましたのでそちらをご覧ください。
(個人) |
最大3000倍 |
最大:25倍 |
|
---|---|---|---|
(法人) |
最大:3000倍 |
平均:60倍程度 最大:100倍 |
|
(約定拒否) |
|||
(金、原油、株価指数など) |
|||
(ノン・ディーリング・デスク) |
(ディーリング・デスク) |
||
一部の業者がライセンスがない |
|||
海外FXと国内FXの大きな違い
上の表でもわかるとは思いますがもう少し詳しく5つの大きな違いをご説明させていただきます。
大きな違いその①|レバレッジの違い
なぜ国内FXには規制があり海外FXには規制がないのか?国内FXは金融商品取引法で取引額の4%以上の預託を受けずに業者等が顧客にFX取引をさせる事を規制した為レバレッジを引き下げざるおえなかったのです。
海外FXはというと日本国内での営業行為は禁止されていますが、海外の企業ですので日本の法律には一切規制はされません。
海外FX(個人・法人)
国内FX
レバレッジが高ければ個人の少額投資だとしても十分に利益を出せる条件となりますが国内FXの場合、個人は最大でも25倍と力不足は否めない状況です。
レバレッジに関して言うと海外FXの方が断然有利であり、儲ける期待値も断然に高いと言えるでしょう。
大きな違いその②|追証あり・なしの違い
海外FXに関してはゼロカットシステムがあるのでもし口座残高 がマイナスになった場合でも業者が補填しマイナスをリセットしてくれます。国内FXはというともし口座残高がマイナスになった場合、投資家の負債となり業者から後ほど請求がきます。
追証(おいしょう)とは、強制ロスカットをされる前に業者によって設定されている賞金維持率を割り込むと追加で証拠金を入れるようFX業者が要求することを言います。
また相場が急変した際に強制ロスカットが間に合わず口座残高以上のマイナスを出した場合、業者がそのマイナス分を投資家に請求するという事態が発生する事もあります。この請求も追証といいます。
海外FX業者の場合、多くはゼロカットシステムを採用しておりますが稀に追証ありの業者もあるため念のため確認は必要です。
追証あり・なしは海外FXが絶対的に有利だと言えます。投資家にとって損失を最大限に小さくできるゼロカットシステムはリスク回避となります。
大きな違いその③|取引方法の違い
- 海外FX:NDD取引(ノン・ディーリング・デスク)
- 国内FX:DD取引(ディーリング・デスク)
この取引方法ですが皆さんが想像しているものとはかけ離れた世界が広がっていますので競艇場に行くA君と競艇チケットを頼むB君の例え話で進めていこうと思います。
A君:今から競艇場行くけど一緒に行く?
B君:あ、今日はバイトだし行けないからチケットお願いしようかな。
A君:じゃあ、チケットどれ買うか教えてよ。それとチケット代もらうね。
B君:これとこれとこれ、はいお金4万5000円。
A君:了解。結果はLINEかなんかで報告すんね。夜にでもまた落ち合おうよ。
B君:バイト終わったら連絡するわ。じゃね。
A君:じゃ!(心の声:シメシメ、今日は4万5000円搾取できるかもしれないなあ)
これが国内FX業者が使用しているDD取引の実態です。えっ!?と思うかもしれませんが実態はこれです。上のやり取りがどういう事かと言うと
A君はB君の競艇チケットを代わりに買いに行くという口実を作って実際には買わず買った事にするという話です。
- B君の予想が外れれば競艇チケット代は自分の懐に
- B君の予想が当たれば配当金はA君の損失に
要はA君はB君に対し呑み行為をしたという事です。国内FXが使用しているDD取引というのはまさに今の話と同じ事をしています。イメージ的にはユーザーが買い注文をしたら業者が注文に合わせて同じ注文をして成り立っているように思いがちですが国内FX業者は注文したものを呑んでいるのです。相対取引などとも言いますがDD取引を使用しているということは実際の通貨取引は行われていません。
海外FXはユーザーが取引をした際にインターバンクへ注文を流され、国内FXは業者が間に入り「トレーダーの注文が勝ちそうなポジションであれば注文を通す」「トレーダーの注文が負けそうなポジションであれば通さない(呑む)」と業者の中のプロディーラーが全てを判断しています。自分の注文が通っているのか否かは完全にブラックボックスの中です。
実際のところDD取引であっても勝てば勝った分だけ払い戻しはくるのでここに関しては問題ないのですが、問題点はFX業者とトレーダーの関係性が利益相反の関係となってしまうという事です。業者はトレーダーに負けて欲しいという立場となります。
国内FXでは他国では出せないスプレッドを実現させていますが、これはDD方式を使用しているから出来る、他にも独自のプラットフォームを使う事によりレート自体も業者が完全に操作できてしまう、相場の急変時などはリクオートして注文を弾き業者はリスクを回避することも可能です。
実際に海外FXで殆どの業者が使っているMT4のレートと独自プラットフォームを使っている国内とでレートを見比べてみると答えはすぐに出るでしょう。
- 海外FX業者:投資家が儲けて取引量を増やしてくれる事によって業者が儲かる
- 国内FX業者:投資家が損をしてくれると業者は儲かる
海外FXはトレーダーを勝たせたいという意向から入金ボーナスやコンテスト、シグナル、板情報、EA、etc... 豊富なサービス提供をするわけです。
海外FXの方が透明性があり、トレーダーの味方としての立ち位置で運営しています。利益相反の国内FXは見えない部分が多くその点がリスクとなる恐れがありますね。
大きな違いその④|スプレッドの違い
- 海外FX:スプレッド広い
- 国内FX:スプレッドが狭い
もともとスプレッドの狭いUSD/JPYで見ても海外FXで平均1.0pips、国内FXで平均0.3pipsです。先ほど話をしたNDD取引とDD取引では提供できるスプレッドが全く違うので国内FXの方がどの通貨に対してもスプレッドは狭く設定されています。
世界的にも日本国内のスプレッドはNo.1と言われています。
国内FXの方が圧倒的にスプレッドは狭いです。DD取引をしているという理由があるので当然です。
大きな違いその⑤|税金の違い
- 国内FX: 申告分離課税
- 海外FX:総合課税(雑所得)
国内FXは申告分離課税が採用されるため利益に対し20%とされています。内訳は所得税15%、住民税5%となります。
損失を3年間繰り越せる繰越控除があります。
海外FXですと雑所得となり課税額は利益が出れば出るほど大きくなってしまう課税方法となります。
195万以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0 |
---|---|---|---|
195万~330万 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500 |
330万~695万 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500 |
695万~900万 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000 |
900万~1,800万 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000 |
1,800万~4,000万 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000 |
4,000万~ | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000 |
国内FXの方が手厚い感じを受けますね。もともと海外FXは日本的に悪いものとして見ているところがあるので仕方がないとは思いますがとても差があります。
まとめ
海外FXのメリット
- ハイレバレッジを活用して少額でも稼げるトレードができる
- ゼロカットシステムによって証拠金の範囲内で損失を限定できる
- NDD取引により透明性があり業者はトレーダーをサービスで応援してくれる
海外FXのデメリット
- スプレッドが国内FXに比べ広い
- 税金面が厳しい
海外FXも国内FXも良し悪しがあるので一概にどちらの方がいいとは言い切れませんが、少額から投資を考えているのなら海外FXの方がどちらかと言えば安全なのではないでしょうか。
トレードスタイルによりけりだとは思うので口座開設ボーナスなどを利用して実体験をしてみるのもいいかもしれません。
kaigaifx-hikaku.hatenablog.com
kaigaifx-hikaku.hatenablog.com
参考になりましたら是非他の記事もお読みください。